ルネサス エレクトロニクスは、小型産業機器にUSB PD EPR機能を搭載できる、昇降圧バッテリーチャージャー「RAA489118」とUSB Type-Cポートコントローラー「RAA489400」を発売する。
ルネサス エレクトロニクスは2024年12月、小型産業機器へのUSB Power Delivery Extended Power Range(USB PD EPR)機能の搭載を可能にする、昇降圧バッテリーチャージャー「RAA489118」とUSB Type-Cポートコントローラー「RAA489400」を発表した。既に量産を開始している。
USB PD EPRは、最大供給電力が240Wと、従来のUSB PD SPR(Standard Power Range)の100Wと比べて2倍以上になる規格だ。産業機器にUSB PD EPRを搭載すれば、個別のACアダプターを使用せずに短時間で充電できる。
RAA489118は、2〜7セルの直列バッテリーに充電可能で、30Vの入力と出力に対応する。同社独自の特許技術「R3(Robust Ripple Regulator)」を採用し、固定周波数とヒステリシス型パルス幅変調(PWM)技術の利点を組み合わせた。このR3変調技術により、電力損失を抑え、効率を向上できる。
小型産業機器などで広く使用されるSMBusインタフェースを搭載し、バックブースト機能や双方向性機能を制御できる。これにより、RAA489400やその他のコンポーネントとシームレスに連携できる。
入出力電圧レベルは、主流の太陽光発電システムの電圧レベルに対応していて、ソーラー式ポータブル電源ステーションなどとも接続できる。パッケージは、4×4mmの32ピンTQFNを採用した。
RAA489400は、最大48V/5AのUSB PD VBUS電力に対応している。PD通信PHYを内蔵し、シンクおよびソースの外部NFET用のVBUSゲートドライバー、短絡保護、VBUS放電機能、VCONNマルチプレクサ、Dead Batteryサポートを備えている。3×5mmの32ピンFCQFNパッケージで提供する。
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