ネクスペリアは、新パッケージ「CCPAK1212」を採用した80Vおよび100VのパワーMOSFET16種を発表した。CCPAK1212は、銅板2枚でシリコンダイを挟んだ構造となっている。
ネクスペリアは2024年12月、新パッケージ「CCPAK1212」を採用した80Vおよび100VのパワーMOSFET16種を発表した。
CCPAK1212は、ドレインタブとソースクリップの銅板2枚でパワーMOSFETのシリコンダイを挟んだ構造となっている。ワイヤボンディングを用いておらず、オン抵抗や寄生インダクタンスが低減。また、最大電流定格や熱特性が向上した。
今回発表した製品群は、上面放熱タイプと底面放熱タイプの2種をラインアップにそろえた。スイッチモード電源やブラシレスDCモーター制御、BMS(バッテリーマネジメントシステム)、再生可能エネルギーシステムといった大電力用途に適する。
ベンチマークに位置付けている100V パワーMOSFET「PSMN1R0-100ASF」(底面放熱タイプ)は、オン抵抗が0.99mΩ、電流定格が460A、許容全損失が1.55kWとなった。同様の性能を有する上面放熱タイプの「PSMN1R0-100CSF」も選択可能となっている。
その他では、AI(人工知能)サーバのホットスワップ機能向けに設計した特定用途向けMOSFET(ASFET)もラインアップにそろえた。
CCPAK1212は、JEDECに登録済み。今後はCCPAK1212を全電圧範囲に拡大し、車載用電子部品規格「AEC-Q101」にも準拠する計画を明らかにしている。
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