マイコンの周辺回路として接続されるDRAMは、SDRAMが多いです。
SDRAMは、マイコン側からバスのクロック信号の供給を受け、これに同期して入出力などの制御を行うDRAMです。マイコンの動作とSDRAMから読み出される命令やデータが同期しているので、マイコンは効率良く処理できます。
図3にSTのSTM32F7シリーズ*3)のSTM32F7x5*4)のSDRAMからデータを読み出す場合の波形を示します。この図は、バーストモードなので、クロック(SDCLK)の立ち上りに同期して次々とデータ(DATA[31:0])が読み出されます。
*3)STM32F7シリーズ
*4)STM32F7x5
SDRAMはクロックの立ち上がりのタイミングに同期して動作しますが、クロックの立ち上がりと立ち下がりの両方のタイミングに同期して動作するDDR(Double Data Rate)もあります。DDRは、クロックの立ち上がりと立ち下がりの両方のタイミングで動作するため2倍の伝送効率を得ることができます。
一般的に、マイコンではSDRAMが使われて、DDRはマイクロプロセッサの周辺回路として使われることが多いです。SDRAMをマイコンの周辺回路として使う場合は次の章で解説します。
DDRをマイクロプロセッサの周辺回路として使う場合は、連載「マイクロプロセッサQ&Aハンドブック」の「マイクロプロセッサ(MPU)の知っておくべき8つのポイント」や「マイクロプロセッサと一緒に使う部品と選び方」および「マイクロプロセッサを使用したシステム、回路設計時に重要なポイントは」を参照してください。
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