横河計測は、MWIR測定用の光スペクトラムアナライザー「AQ6377E」を発表した。新機能の「アドバンスドパルス光測定モード」を搭載し、パルス光測定能力が向上した。
横河計測は2025年1月、中波赤外域(MWIR)測定用の光スペクトラムアナライザー「AQ6377E」を発表した。従来品「AQ6377」の後継モデルだ。
同製品は、新たに開発したチョッパーを搭載していて、測定感度設定に応じて自動的に動作する。チョッパーは回転する羽根で光線を周期的に遮断し、光を変調する装置だ。中間感度の「NORMAL」「MID」にロックイン検出機能を適用した「NORMAL/CHOP」「MID/CHOP」測定感度設定を追加し、MWIR光スペクトル測定時にバックグラウンドノイズの影響を抑制できる。これにより、正確で高速な測定を可能にしている。
新機能の「アドバンスドパルス光測定モード」を搭載し、パルス光測定能力が向上した。AQ6377では測定が難しかった、低繰り返し周波数のパルス光などを測定できる。
また、AQ6377で搭載する広いレベル範囲での一括同時測定を、新たに「測定ダイナミックレンジ」として仕様化した。広い測定ダイナミックレンジにより、フーリエ変換方式の光スペクトラムアナライザー(FT-OSA)では可視化が困難なサイドモード抑制比(SMSR)を正確に評価できる。
大学や研究所、レーザー、光ファイバーなどのメーカーを対象としており、レーザー技術の研究や光パラメトリック発振器(OPO)などの非線形光学研究、環境ガスのセンシングに関する応用研究といった用途に適する。
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