STマイクロエレクトロニクスは、車載向けフルブリッジDCモータードライバー「VNH9030AQ」を発表した。リアルタイム診断機能や出力ステータスモニター専用のピンを搭載している。
STマイクロエレクトロニクスは2025年1月、車載向けフルブリッジDCモータードライバー「VNH9030AQ」を発表した。既に量産を開始していて、1000個購入時の単価は約2.48米ドル(約387円)だ。
同製品は、損失ゼロの内蔵電流検出回路がドライバーを流れる電流を監視し、モーターの状態を識別するリアルタイム診断機能を備える。また、リアルタイム出力ステータスモニター専用のピンを搭載し、外部回路部品の削減を可能にしていて、機能安全性を必要とする用途などで設計を簡素化できる。
動作温度範囲全体にわたってスタンバイ消費電力を低く抑えている。各スイッチング素子のオン抵抗は30mΩ。過電圧や低電圧、短絡、クロスコンダクションに対する保護機能も備える。
パッケージは6×6mmのトリプルパッドQFNを採用した。ドア制御モジュールやパワーリフトゲート、ウォッシャーポンプ、パワーバックドア、シート位置調節といった中〜低電力のDCモーター駆動に適する。
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