東芝デバイス&ストレージは、車載向けブラシ付きDCモーター用ゲートドライバー「TB9103FTG」のエンジニアリングサンプルを提供する。回転速度制御不要のブラシ付きDCモーター用ゲートドライバーに必要な機能と性能に特化し、小型化した。
東芝デバイス&ストレージは2024年9月、車載向けブラシ付きDCモーター用ゲートドライバー「TB9103FTG」を発表した。4.0×4.0mmのP-VQFN24-0404-0.50-003を採用し、エンジニアリングサンプルの提供を開始する。
回転速度制御不要のブラシ付きDCモーター用ゲートドライバーに必要とされる機能と性能に特化していて、小型化を可能にした。チャージポンプ回路を内蔵し、モーター駆動用外付けMOSFETを駆動できる電圧を確保している。
ゲート監視機能を搭載し、ハイサイド側とローサイド側の外付けMOSFETに対するゲート信号の出力タイミングを自動で制御。これにより、貫通電流の発生を防止する。1チャンネルのHブリッジと2チャンネルの独立したハーフブリッジとして使用可能で、チャンネルごとにデッドタイム制御、シャットダウン制御ができる。外付けMOSFETと組み合わせ、メカニカルリレーなどの機械的なスイッチを代替できる。
入力電圧(1秒)は最大40V、電源電圧動作範囲は7〜18V。周囲温度は−40〜+125℃、接合温度動作範囲は−40〜+150℃となる。異常検出機能として、電源低電圧検出、チャージポンプ高電圧検出、過熱検出、外部MOSFETのVGS、VDS検出を備える。
AEC-Q100(Grade1)に適合予定で、車載機器に適する。パワーバックドアやパワースライドドアのラッチモーターやロックモーター駆動、パワーウィンドウ、パワーシートなどのモーター駆動などでの利用を見込む。
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