モースマイクロは、欧州および中東市場向けに特化したWi-Fi HaLow SoC(System on Chip)「MM8102」の提供を開始した。256QAM変調で1MHzと2MHzの帯域幅に対応し、最大8.7Mビット/秒のスループットを可能にする。
モースマイクロは2025年3月、欧州および中東市場向けに特化したWi-Fi HaLow SoC(System on Chip)「MM8102」の提供を開始した。同年1月に発表したWi-Fi HaLow SoC「MM8108」の低消費電力版だ。
MM8102は、256QAM変調で1MHzと2MHzの帯域幅に対応し、LoRaWANネットワークの速度を上回る最大8.7Mビット/秒のスループットを可能にする。また、16dBmのEIRPをサポートし、デューティサイクル制限に履行することで、欧州の無線規制順守を担保する。
サブGHz帯のISMバンドを利用することで、従来の2.4GHz、5GHz、6GHzのWi-Fiネットワークよりも到達範囲が拡大し、優れた信号透過性を発揮する。さらに、スリープ時間を大幅に延長。スリープモードでの消費電力を低く抑え、バッテリー駆動アプリケーションに最適化している。
セキュリティ面では、リンク層を強固に保護するSAE(Simultaneous Authentication of Equals)とGCMP暗号化を備えたWPA3に対応する。パッケージは、5×5mmサイズのBGAを採用。プリント基板のサイズダウン、コストダウンに寄与する。
主な用途として、スマートシティー、産業用IoT、スマートメーター、物流、大規模なセンサーネットワークなどを見込む。
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