IoT向けの22nmワイヤレスSoC、シリコン・ラボ:競合品比で消費電流を30%低減
シリコン・ラボラトリーズは、22nmプロセスを採用したワイヤレスSoC「SiXG301」「SiXG302」を発表した。同社の「シリーズ3」製品群の第1弾で、マルチプロトコル対応製品とBluetooth LE通信対応製品を用意する。
シリコン・ラボラトリーズは2025年5月、22nmプロセスを採用したワイヤレスSoC「SiXG301」「SiXG302」を発表した。同社の「シリーズ3」製品群の第1弾で、マルチプロトコル対応の「SiMG301」「SiMG302」、Bluetooth LE通信対応の「SiBG301」「SiBG302」を用意。SiXG301は同年7〜9月に一般提供を、SiXG302は2026年にサンプル提供を開始する。
22nmワイヤレス用SoC「SiMG301」 出所:シリコン・ラボラトリーズ
SiXG301は有線電源向けで、スマートホーム製品やLED照明用途に適する。Threadのネットワーク上でBluetooth、Zigbee、Matterなどの各種プロトコルをサポートし、同時マルチプロトコル機能も備える。これによって追加のデバイス統合に必要なボード面積を抑えながら可用性を向上する。
また、4Mバイトのフラッシュメモリと512KバイトのRAMを搭載。この大容量によって、Matterなど高水準が要求されるIoTアプリケーションに柔軟に対応できる。
SiXG302はバッテリー電源向けに設計していて、動作電流を15μA/MHzに抑えた。同クラスの競合品と比べて消費電流が30%低いので、ワイヤレスセンサーやアクチュエーターなどBluetoothおよびMatter用途に適する。
同社はシリーズ3について、スマートシティーや医療、産業用オートメーションなど、幅広いIoTアプリケーションへの展開を見込んでいる。
AEC-Q100 グレード2準拠のBLE対応SoC、ルネサス
ルネサス エレクトロニクスは、Bluetooth Low Energy(BLE)対応の車載用SoC(System on Chip)「DA14533」の販売を開始した。タイヤ空気圧監視システムやキーレスエントリーなどの車載用途に適する。
欧州、中東市場向け 低消費電力Wi-Fi HaLow SoC
モースマイクロは、欧州および中東市場向けに特化したWi-Fi HaLow SoC(System on Chip)「MM8102」の提供を開始した。256QAM変調で1MHzと2MHzの帯域幅に対応し、最大8.7Mビット/秒のスループットを可能にする。
フラッシュメモリ容量が従来比2倍の近距離無線向けワイヤレスSoC
STマイクロエレクトロニクスは、近距離無線向けワイヤレスSoC(System on Chip)「STM32WBA6」シリーズを発表した。前世代品と比較して、最大2倍のフラッシュメモリやRAMを搭載している。
前世代比で16倍高速に エッジAI向けSoC
Ambiqは、SoC(System on Chip)の新製品「Apollo330 Plus」シリーズを発表した。デバイス上での常時接続やリアルタイムのAI推論向けで、3製品を提供する。BLEやIEEE 802.15.4、Matter、Threadに対応する。
Cortex-M3コア搭載 Wi-Fi HaLow対応通信モジュール
村田製作所は、IoTデバイス向け「Wi-Fi HaLow」対応通信モジュール「Type 2HK」および「Type 2HL」を開発した。Arm Cortex-M3プロセッサを使用した、NEWRACOM製のNRC7394チップセットを搭載している。
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