旭化成エレクトロニクスは、回転角センサーIC「AK7440」を開発した。磁気センシング技術や信号処理技術、角度演算アルゴリズムによって、スリットの小型化と±20秒の角度精度を両立している。
旭化成エレクトロニクスは2025年6月、回転角センサーIC「AK7440」を発表した。
AK7440は、同社独自の化合物半導体磁気抵抗素子から取得できる磁電変換信号と、内蔵する角度演算アルゴリズムを組み合わせることで、角度精度±20秒を実現した。同社によると、光学式に匹敵する精度の高さで、粉じんや油がある環境でも安定して動作する。
磁気センシング技術や信号処理技術、角度演算アルゴリズムによってスリットの小型化と精度維持を両立した。そのため40mm角フランジモーターにも対応できるようになり、さまざまな産業用途に適合する。
角度補正アルゴリズムは、組み立て工程で生じやすいスリットディスクの偏心や面傾斜、ICの位置ずれによる角度誤差を補正する機能も備える。組み立て時の許容公差が拡大するため、生産工程の負担軽減につながる。
主な用途として、アブソリュートエンコーダー、ACサーボモーター、産業用搬送機械やロボットのアクチュエーターなどを想定している。
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