村田製作所は、DC-DCコンバーター「NXJ1T」シリーズを商品化した。絶縁耐圧が4.2kV DCと高く、低漏れ電流設計を採用している。耐久性、防護性、安全性に優れるので、産業や医療分野での用途に適する。
村田製作所は2025年6月、DC-DCコンバーター「NXJ1T」シリーズを商品化したと発表した。英国で量産していて、既にサンプル提供も開始している。
NXJ1Tシリーズは、絶縁耐圧が4.2kV DCと高いほか、低漏れ電流設計を採用している。また、独自の成形技術によって、−40〜+125℃の温度サイクル試験に1000回以上耐え得る優れた耐久性を誇る。防護機能も高く、粉じんや微粒子の侵入を防ぐ。
変換効率は約80%で、500k〜2MHzの低スイッチング周波数にも対応した。情報通信機器など向けの製品安全規格「UL62368」と医療用電子機器向け安全基準「ANSI/AAMI ES60601-1」に適合していて、産業や医療、エネルギー分野の高電圧、高信頼性用途に適する。
サイズは10.55×13.70×4.04mmと小型で、機器の省スペース化に寄与する。
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