キオクシアは、車載機器向けに、JEDEC UFS Version 4.1に準拠した組み込み式フラッシュメモリのサンプル出荷を開始した。第8世代BiCS FLASHと自社製コントローラーを採用している。
キオクシアは2025年7月、車載機器向けに、JEDEC UFS Version 4.1に準拠した組み込み式フラッシュメモリのサンプル出荷を開始した。
新製品は、第8世代BiCS FLASHと自社製コントローラーを採用。UFS 3.1製品と比べて、シーケンシャルリード性能は約2.1倍、シーケンシャルライトは約2.5倍、ランダムリードは約2.1倍、ランダムライトは約3.7倍に向上した。ソフトウェア定義型自動車(SDV)におけるユーザー体験向上に貢献する。
容量は、128Gバイト、256Gバイト、512Gバイト、1Tバイトの4種類を用意する。AEC-Q100/104 Grade2に準拠し、最大115℃のケース温度に対応する。WriteBoosterバッファーのリサイズ機能やPinned Partial Flush Mode、ベンダー固有の診断機能も備える。UFS 4.0およびUFS 3.1とは下位互換性を有している。
同社のUFS製品としては初めて、CBA(CMOS directly Bonded to Array)技術を採用したという。CMOS回路とメモリセルアレイを貼り合わせることで、電力効率と密度を高めた。車載インフォテインメント、先進運転支援システム(ADAS)、テレマティクス、ドメインコントローラー、車載コンピュータなど幅広い用途に対応する。
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