ノルディックセミコンダクターは、ワイヤレスSoC「nRF54LM20A」を発表した。同社従来品比で処理性能、処理効率が向上し、消費電力が低減している。2026年1〜3月に量産開始予定だ。
ノルディックセミコンダクターは2025年9月、ワイヤレスSoC(System on Chip)「nRF54LM20A」を発表した。既にサンプルや開発キットの提供を開始していて、2026年1〜3月の量産開始を予定する。
同製品は、22nmプロセスノードで構築され、128MHzの「Arm Cortex-M33」プロセッサと「RISC-V」コプロセッサを搭載する。2Mバイトの不揮発性メモリ、512KバイトのRAMも内蔵した。また、最大66本の汎用入出力端子(GPIO)や高速USBといった周辺機能を備えている。
Bluetooth Low Energy(BLE)やチャネルサウンディング、Matter over Threadにも対応。同社従来品の「nRF52」シリーズと比べて、処理性能が2倍、処理効率が3倍に向上した。消費電力は、最大50%低減している。
同社は、コンシューマーや産業、ヘルスケア向けのワイヤレス製品での用途を想定する。特に、低レイテンシー無線接続や高速USBを要するゲーミング周辺機器などのヒューマンインタフェースデバイス(HID)製品に適するという。
開発面では、「Zephyr」プロジェクトと同社独自のソフトを組み合わせた「nRF Connect SDK」に対応。セキュアで低消費電力なIoTアプリケーション開発を支援する。
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