STマイクロエレクトロニクスは、車載向けPMIC「SPSA068」を発表した。単電源で動作するマイクロコントローラー向けで、AEC-Q100やISO26262機能安全に対応。既に量産を開始している。
STマイクロエレクトロニクスは2025年9月、車載向けパワーマネジメントIC(PMIC)「SPSA068」を発表した。既に量産を開始していて、参考サンプル価格は約1.4米ドル(約210円)だ。
同製品は、AEC-Q100およびISO26262機能安全(ASIL-B)に対応。内蔵の不揮発性メモリ(EEPROM)により、各種パラメーターを設定できる。単電源で動作するマイクロコントローラー向けで、電源制御や異常監視を簡略化できる。
最大1A出力の降圧スイッチングレギュレーターを搭載し、出力電圧は5V、3.3V、1.2Vから選択可能。外付け抵抗により、その他の電圧設定にも対応する。2系統のレファレンス電圧出力、ウォッチドッグ機能(SPIまたはピンを選択可)、マイクロコントローラーリセット制御、SPI通信機能を備えた。
保護機能として、過電圧や低電圧、過電流、短絡、過熱を監視する。自己診断機能(BIST)を内蔵し、回路ブロックの異常を監視するほか、入出力やグランド接続の異常も検知して、FAULTピンからマイクロコントローラーに通知できる。これにより、機能安全の実装や検証負担を軽減する。
また、低負荷動作モード(LPM)を搭載したことで、静止電流を50μAに抑えた。12Vバッテリー直結で動作する。パッケージは、5.0×5.0×1.0mmの32ピンQFNを採用した。専用評価ボード「STEVAL-SPSA068」も提供する。
照明機器を小型/効率化するオフライン高電圧コンバーター、STマイクロ
0.6Vで6Aを供給 車載機器向け降圧コンバーター、STマイクロ
STとQualcommが開発 STM32に統合できるBluetooth/Wi-Fiコンボモジュール
バッテリー効率を向上させるブラシレスモーター向けゲートドライバー、ST
「ASIL-D」準拠に貢献する車載用ガルバニック絶縁型ゲートドライバー、STCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
記事ランキング