大電流用途に対応するNTCサーミスタ、TDK:最大35A、エネルギー吸収は最大750J
TDKのSシリーズNTCサーミスタは、大電流用途に対応し、各種電源やインバーターで突入電流抑制を実現する製品である。
TDKのSシリーズ NTCサーミスタは、定常電流で最大35Aに対応し、最大750Jのエネルギーを吸収できる。スイッチモード電源、周波数変換器、太陽光発電インバーター、UPSシステム、ソフトスタートモーターにおいて、信頼性の高い突入電流抑制を可能にする。
[クリックで拡大] 出所:TDK Electronics
Sシリーズは、リード付きの2種類のバリエーションで構成されていて、S30とS36のディスク径はそれぞれ30mmと36mmだ。S30はリード間隔が7.5mmで、最大許容電力は19W。一方、より大型のS36はリード間隔が19mmで、許容電力は25Wとなっている。両バリエーションとも、IEC 60068-1の要求に基づき、55/170/21という広い気候カテゴリーに対応している。
S30およびS36の各ファミリーは、それぞれ2〜15Ω、2〜20Ωの基本抵抗値範囲をカバーしている。連続電流は、S30が12A〜25A、S36が10A〜35Aに対応する。許容容量は、240VAC条件下で最大1万3050μFに達する。
3225サイズでサージ電流耐量5000Aを実現――積層チップバリスタ
TDKの積層チップバリスタ「MLVシリーズ」は、DC65V対応で、サージ電流耐量5000Aという特性を、3.2mm×2.5mm(3225サイズ)で実現している製品だ。また、DINレール取付専用のユニット型電源「DRJシリーズ」も発表した。この製品は、高さを従来の97mmから75mmにしたことが特長となっている。
最大30A対応の大型突入電流防止NTCサーミスター
TDKは2016年2月2日、突入電流防止用NTCサーミスターとして、最大30Aの大電流耐量を実現した大型品「P27シリーズ」の量産出荷を開始した。
強力な保護性能を実現するハイブリッド設計採用バリスタ、TDK
TDKのGシリーズは、金属酸化物バリスタとガス放電管を1つのデバイスに統合して高いサージ保護性能を提供する。2つの素子は直列に接続されていて、両技術の強みを組み合わせることで単体部品では得られない高い保護性能を実現している。
消費電流260nA降圧型スイッチングレギュレーター
セイコーインスツルの子会社であるエスアイアイ・セミコンダクタは、ウェアラブル機器やIoT機器を低消費電力化できる高効率の降圧型スイッチングレギュレーター「S-85S1Pシリーズ」と「S-85S1Aシリーズ」を発表した。静止時消費電流が260nAで、100μA負荷時の効率が90.5%と高く、バッテリー駆動時間を最大2.5倍伸ばすことができる。
消費電力0.27μAのCMOSオペアンプ
東芝デバイス&ストレージは、消費電流0.27μAのCMOSオペアンプ「TC75S102F」の出荷を開始した。長時間動作を必要とするバッテリー駆動のモバイル機器やIoTモジュールでの利用を見込む。
従来比で直流抵抗を半減した積層チップビーズ
TDKは2018年8月7日、電源ラインのノイズを除去する、積層パワーチップビーズ「MPZ0603-H」シリーズを開発したと発表した。従来比で直流抵抗が2分の1に、定格電流が2倍になっている。
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