東芝デバイス&ストレージは、消費電流0.27μAのCMOSオペアンプ「TC75S102F」の出荷を開始した。長時間動作を必要とするバッテリー駆動のモバイル機器やIoTモジュールでの利用を見込む。
東芝デバイス&ストレージは2020年9月、消費電流0.27μA(標準値)のCMOSオペアンプ「TC75S102F」の出荷を開始した。長時間動作を必要とするバッテリー駆動のモバイル機器やIoT(モノのインターネット)モジュールでの利用を見込む。
同社のCMOSプロセスを利用し回路の最適化を図ったことで、0.27μAの低消費電流が可能になった。入出力許容電圧は入出力フルレンジ(入出力Rail to Rail)、動作電源電圧は1.5〜5.5V、入力オフセット電圧が最大値で1.3mVと低く、低電圧で幅広い入力信号の増幅と処理に対応する。
ソース電流は0.6mA、シンク電流は0.4mA、遮断周波数は0.63kHz。外形寸法は2.9×2.8×1.1mmで、5ピンのSMV(SOT-25)パッケージで提供する。
バッテリー駆動機器に内蔵したガスセンサー、煙センサーなどの微弱なセンサー信号を増幅するのに使用できるほか、IoTモジュールにも適している。
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