ITG Electronicsは、広いインダクタンス範囲と高電流、高効率を小型DIPパッケージで実現する共振インダクターを発表した。
ITG Electronicsは、コンパクトなDIPパッケージで、広いインダクタンス範囲と高電流、高効率を実現する共振インダクター「RL858583シリーズ」を発表した。フェライトベースの高電流インダクター製品で、要求の厳しいパワーエレクトロニクス用途をターゲットとしている。
RL858583シリーズは、6.8μ〜22.0μHのインダクタンス範囲を備え、許容差は5%を実現している。
同シリーズは最大39Aの電流をサポートし、ロールオフは約30%。これによって「21.5×21.0×21.5mmと小型で優れた電流処理能力を提供する」としている。
高ストレスな動作条件下での信頼性を考慮して設計されていて、定格電圧は600VAC/1000VDC、絶縁耐圧は最大4500VDCを実現している。直流抵抗(DCR)は3.94m〜17.40mΩ、交流抵抗(ACR)は70m〜200mΩと低く、これにより電力損失を最小限に抑え、幅広い周波数範囲で高効率を確保する。動作温度範囲は−55℃〜+130℃だ。
ITG Electronicsは「高い電流対応能力、小型設計、カスタマイズ可能なインダクタンスオプションの組み合わせによって、共振コンバーターやインバーターなどの高性能電源用途に適している」と述べている。
RL858583シリーズの共振インダクターはRoHS指令に対応していて、ハロゲンフリーだ。
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