Molexは、金属製EMIシールドを備えた、4列信号ピン配置を特徴とする省スペースコネクターを開発した。外部シールド不要で省スペース化と信号品質向上を実現する。
Molexは、金属製EMIシールドを備えた、4列信号ピン配置を特徴とする省スペースコネクター「Molex Quad-Row Shieldコネクター」を開発した。同社によると、金属EMIシールドを備えた4列信号ピンレイアウトは業界初という。同コネクターは、シールドなしの4列構成と比べて最大25dBのEMI低減を実現。スマートウォッチなどのウェアラブル機器、モバイル機器、AR(拡張現実)/VR(仮想現実)用途、ノートPC、ゲーム機といった、スペース制約の厳しい用途に適している。
シールドは、近傍の部品や遠方界デバイスなどからの外来電磁ノイズからコネクターを保護し、信号劣化やデータエラー、システム障害の発生を防ぐ。新製品はEMIシールドを内蔵しているため、外付けのシールド部品やグラウンド処理が不要で、省スペース化と組み立ての簡素化を実現。また、信頼性と信号品質の向上にも寄与する。
Molexによると、Quad-Row基板対基板用コネクターは2020年に初めてリリースされ、2列コネクターと比べて30%の小型化を実現した。省スペースのスタッガード回路レイアウトによってピンは4列に配置され、信号コンタクトピッチは0.175mmだ。
2.4〜6GHz以上のEMI課題をターゲットとし、EMIシールドを追加した4列レイアウトによって電磁干渉とRF干渉、ノイズを生む信号整合性の問題を軽減する。
Molexによると、新製品は厳格なEMI/EMC規格を満たしていて、規制試験の負担を軽減し製品承認を迅速化できるという。
この新しい設計は、信号干渉と電力要件の増加に関する最も重要な要件にも対応する。同社によると、シングルピンコネクターと比べて80倍の信号接続と4倍の電力供給を最適に実現するという。
新製品は3Aの電流定格を備え、コンパクトな設計で高電力を求める顧客のニーズを満たす。その他の仕様には、定格電圧50V、絶縁耐電圧250V、定格絶縁抵抗100MΩがある。
新製品はサンプル提供中で、正式な販売は2026年第2四半期を予定している。
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