容量・転送速度・用途により、NAND型フラッシュメモリ搭載製品は複数用意されています。また、各製品内でも記録方式(メモリセル)が異なるものが混在しているため、採用検討の際には注意が必要です。
eMMC:embedded MMC
・MMC(Multi Media Card)を組込用にしたもの
・eMMC 5.1規格で最大転送速度 400MB/sec
UFS:Universal Flash Storage
・eMMCより高速な組込用のフラッシュメモリ
・最大転送速度は規格を追うにつれて高速化している
(2.1=1.2GB/sec、3.1=2.9GB/sec、4.0=5.8GB/sec、5.0=10.8GB/sec)
SSD:Solid State Drive
・HDD(Hard Disc Drive)に対して、円盤を持たずフラッシュメモリを使用したもの
・HDDと同様に組込用途、外付け用途の両方で使用される
・組込時の最大転送速度はNVMe(Non Volatile Memory)IFでは、PCIe規格に
準拠しており、PCIe 5.0 ×4 Lane使用時で16GB/sec
・組込用の形状(フォームファクター)は、M.2(NVMe, SATA)と2.5inch(SATA)
の2種類があり、どのフォームファクター/IFで接続するか注意が必要
SDカード:Secure Digital Card
SDHCカード:Secure Digital High-Capacity Card
SDXCカード:Secure Digital eXtended-Capacity Card
・いわゆるSDメモリカードで、容量により規格が異なる
・容量ごとにファイルシステムも異なり、機器ごとに対応容量が異なるので注意が必要
SDカード:〜2GB/FAT16
SDHCカード:4〜32GB/FAT32
SDXCカード:32GB〜2TB/exFAT
SDXCカードの先としてSDUC(Secure Digital Ultra Capacity)規格(2〜128TB)もありますが、現時点での用途、対応機器は限定的です。
SD Expressカード:Secure Digital Express Card
・SDカードのフォームファクターを引き継ぎつつ、データ転送用の端子数を
増やすことで転送速度を向上
・データ転送にはSSDと同様にNVMe(PCIe)を使用
・最大容量、ファイルシステムはSDXC/SDUCに準拠
・最近発売されたゲーム機にも採用
本記事では、フラッシュメモリの基本的な仕組みから、NAND型・NOR型といった主要な分類、さらにはSLCからQLCに至る詳細な記録方式まで、その種類と特徴を解説しました。フラッシュメモリは種類によって性能やコストが大きく異なり、SSDやUSBメモリといった身近な製品も、これらの技術の組み合わせによって成り立っています。それぞれのメリット・デメリットを正しく理解し、ご自身の用途に最適な製品を選ぶことが重要です。
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