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NAND/NORフラッシュメモリの違いと記録方式を分かりやすく解説知っておきたいフラッシュメモリ(4/4 ページ)

» 2026年04月06日 11時00分 公開
[リョーサン]
株式会社リョーサン
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6. さらに複雑?NAND型フラッシュメモリ搭載製品の種類

 容量・転送速度・用途により、NAND型フラッシュメモリ搭載製品は複数用意されています。また、各製品内でも記録方式(メモリセル)が異なるものが混在しているため、採用検討の際には注意が必要です。

NAND型フラッシュメモリ搭載製品の種類と性能 NAND型フラッシュメモリ搭載製品の種類と性能

eMMC:embedded MMC

 ・MMC(Multi Media Card)を組込用にしたもの
 ・eMMC 5.1規格で最大転送速度 400MB/sec

UFS:Universal Flash Storage

 ・eMMCより高速な組込用のフラッシュメモリ
 ・最大転送速度は規格を追うにつれて高速化している
 (2.1=1.2GB/sec、3.1=2.9GB/sec、4.0=5.8GB/sec、5.0=10.8GB/sec)

SSD:Solid State Drive

 ・HDD(Hard Disc Drive)に対して、円盤を持たずフラッシュメモリを使用したもの
 ・HDDと同様に組込用途、外付け用途の両方で使用される
 ・組込時の最大転送速度はNVMe(Non Volatile Memory)IFでは、PCIe規格に
  準拠しており、PCIe 5.0 ×4 Lane使用時で16GB/sec
 ・組込用の形状(フォームファクター)は、M.2(NVMe, SATA)と2.5inch(SATA)
  の2種類があり、どのフォームファクター/IFで接続するか注意が必要

SSD SSD

SDカード:Secure Digital Card
SDHCカード:Secure Digital High-Capacity Card
SDXCカード:Secure Digital eXtended-Capacity Card

 ・いわゆるSDメモリカードで、容量により規格が異なる
 ・容量ごとにファイルシステムも異なり、機器ごとに対応容量が異なるので注意が必要
  SDカード:〜2GB/FAT16
  SDHCカード:4〜32GB/FAT32
  SDXCカード:32GB〜2TB/exFAT

 SDXCカードの先としてSDUC(Secure Digital Ultra Capacity)規格(2〜128TB)もありますが、現時点での用途、対応機器は限定的です。

SDカード SDカード

SD Expressカード:Secure Digital Express Card

 ・SDカードのフォームファクターを引き継ぎつつ、データ転送用の端子数を
  増やすことで転送速度を向上
 ・データ転送にはSSDと同様にNVMe(PCIe)を使用
 ・最大容量、ファイルシステムはSDXC/SDUCに準拠
 ・最近発売されたゲーム機にも採用

7. まとめ

 本記事では、フラッシュメモリの基本的な仕組みから、NAND型・NOR型といった主要な分類、さらにはSLCからQLCに至る詳細な記録方式まで、その種類と特徴を解説しました。フラッシュメモリは種類によって性能やコストが大きく異なり、SSDやUSBメモリといった身近な製品も、これらの技術の組み合わせによって成り立っています。それぞれのメリット・デメリットを正しく理解し、ご自身の用途に最適な製品を選ぶことが重要です。

 リョーサンテクラボには、フラッシュメモリ以外にもさまざまなテーマのコンテンツを掲載していますので、のぞいてみてください。

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