SiTimeは、AIクラスタ向けにGPU間同期精度を高める「Elite 2 Super-TCXO」ファミリーを発表した。タイミング誤差を抑え、GPU利用率と電力効率を向上する。
SiTimeの「Elite 2 Super-TCXO」発振器ファミリーは、サブナノ秒レベルの同期性能を実現し、AIクラスタにおけるGPU利用率を向上する。GPU間のタイミング誤差を最小化することで、スループットとワット当たり性能を高める。
SiTimeのChief Business OfficerであるPiyush Sevalia氏は、「業界レポートによれば、AIクラスタにおけるGPU利用率は20〜40%にとどまる場合があり、AIインフラにとって大きく、しかも見えにくいコストとなっている。AIワークロードは厳密に調整されたタイムスロット内でGPU間に分散される。わずかなタイミング誤差でも、データ破損を防ぐために待機サイクルが必要となり、極端な場合にはGPUタイムアウトやシステム再起動を引き起こす可能性がある。同期性能の低さはGPU利用率を直接制限する」と述べている。
新たなAIクラスタ要件では、現在の1マイクロ秒から10ナノ秒までタイミング誤差を低減することが求められている。Elite 2 Super-TCXOは、周波数傾斜を±2ppb/℃まで抑えつつ、1ナノ秒の同期精度を実現し、この目標を上回る性能を提供する。
同シリーズは4製品で構成される。「SiT5234」と「SiT5434」は1〜60MHzで動作し、「SiT5235」と「SiT5435」は60〜105MHzで動作する。SiT5234およびSiT5235は1E-11のAllan Deviation(ADEV)を提供し、SiT5434およびSiT5435は6E-12を実現する。全製品とも、3.2×2.5mmのプラスチックパッケージと5.0×3.2mmのセラミックパッケージで提供する。
Elite 2 Super-TCXOは現在サンプル出荷中で、量産開始は2026年第3四半期を予定している。
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