マイコンユーザーのさまざまな疑問に対し、マイコンメーカーのエンジニアがお答えしていく本連載。今回は、初級者の方からよく質問される「Neural-ARTアクセラレーター」についてです。
素朴な疑問から技術トラブルなどマイコンユーザーのあらゆる悩みに対し、マイコンメーカーのエンジニアが回答していく連載「Q&Aで学ぶマイコン講座」。
今回は、初級者から多く寄せられる質問です。
Arm Cortex-M55の「AIアクセラレーター」については、前回の「Q&Aで学ぶマイコン講座(117):Arm Cortex-MのAIアクセラレーターってどんな機能?」でよく理解できました。その記事で触れられていた「Neural-ARTアクセラレーター」とは、どんな機能ですか?
「Neural-ARTアクセラレーター」とは、STマイクロエレクトロニクス(以下、ST)が独自に開発した「AIアクセラレーター機能(以下、ST Neural-ARTアクセラレーター)」です。STM32N6シリーズ*1)に内蔵されていて、ディープラーニングの推論処理を高速かつ低消費電力で実行するためのエンジンになっています。Arm Cortex-M55のAIアクセラレーター機能であるMVE(M-Profile Vector Extension)とは、独立した機能なので、Arm Cortex-M55と協調して、AI処理を高速に実行できます。
AI処理を高速に実行するだけでなく、システム全体の消費電力の削減、ネットワーク負荷の低減、レイテンシの低減など、大きなメリットをもたらし、より高速で応答性の高いAI駆動型アプリケーションを実現できます。
性能、処理機能、CPU(Arm Cortex-M55)側とのインタフェースなどの特徴を挙げると、次のようになります。
*1):STM32N6シリーズ
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