今回は、デュアルデジタルポテンショメータ(デジポット/DPOT)のチャンネルを柔軟に調整できる回路を作ってみる。
デジタルポテンショメータが電気機械式に比べて持つ大きな利点の一つは、機械式と比較して電子インタフェースが本来備えている柔軟性だ。図1はその一例を示している。
図1の256ステップ(8ビット)分解能のデュアルチャンネルDPOT U2は、1回押すごとに1ステップずつ、または自動リピート(ボタンを長押し)で上下するように設定できる。動作モードのオプションには、スイッチS2の位置(XまたはY)に応じてチャンネルXまたはYのみを操作するモード、S2を「X&Y」の位置に設定して両チャンネルを連動させる、あるいはS1を「LOCK」に設定して設定保護(誤ってボタンを押しても設定が変更されない)を行うなど、動作モードの選択肢がある。
デュアルポテンショメータは古くから存在しており、場合によっては非常に有用だ。ステレオ音響システムの音量調整や、2極フィルターの調整などがその典型的な例である。ただし、機械式ポテンショメータが共通のシャフトを共有している場合、その用途に完全に適合しているかどうかにかかわらず、当然ながらシャフトは常に連動して回転し続けなければならない。
図1の回路では、シンプルなスイッチS1(SPST)とS2(SPDT、3ポジション、中央オフ)の設定により、U2のデュアルポテンショメータを連動させたり、個別に操作したり、あるいは全く操作しないようにしたりできる。また、目的のステップのUP/DOWNボタンを0.5秒以上押し続けることで、便利なオートリピート機能も利用できる。柔軟性の面では、大きな進歩だといえるのではないか。
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