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2色LEDを用いた施錠状態の検出回路Design Ideas

» 2010年09月01日 00時00分 公開
[Mario Marcoccia (米United Circuits社),EDN]

 図1に示すのは、2色のLEDを駆動するための回路である。これは、オートバイの左右に付けるサイドバッグが正しく閉じられたことを検出する用途を想定して考案したものだ。バッグには2個の鍵がついており、中身を守るには2個とも正しく施錠する必要がある。2個のプッシュボタンスイッチS1、S2の開閉状態により、各バッグが施錠されているか否かが検出される。赤/緑の2色LEDは、バッグの状態の表示に用いる。赤色のLEDが点灯している場合、どちらかまたは両方のバッグの鍵が開いていることになる。バッグとスイッチ、LEDの点灯状態の関係は、表1のとおりだ。この表において、バッグの状態の「開」はいずれかの鍵が開いていることを表し、「閉」はいずれも正しく施錠されていることを表す。

図12色LEDの駆動回路 図1 2色LEDの駆動回路 オートバイの左右のサイドバッグが正しく閉じられたことを検出するためのものである。
表1施錠検出回路の状態 表1 施錠検出回路の状態 

 この回路では、ダイオードD1とD2、抵抗R1により、ORゲートの機能を実現している。プッシュボタンスイッチとしては、モーメンタリ(自動復帰)型のSPDT(単極双投)タイプのものを使用する。S1、S2のうちどちらかが12Vの電源につながると、ノードAの電位がノードBの電位よりも高くなる。それにより、トランジスタQ1が導通し、電流が流れて赤色LEDが点灯する。S1、S2のいずれも12Vの電源につながっていない場合には、ダイオードD1、D2のいずれも導通しない。この場合、Q1のベース電圧が抵抗R1と同R4を介してローレベルに引き下げられる。このとき、抵抗R2、緑色LED、抵抗R1の経路で電流が流れて緑色LEDが点灯する。これにより、両方のバッグが正しく施錠されていることが示される。

 図1の回路図に示しているダイオード、トランジスタ、抵抗の特性や値はクリティカルなものではなく、必要に応じて調整することができる。また、2色LEDについては、色の異なる2個のディスクリートLEDを図のようにバックツーバックに接続することで代替できる。

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