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スマホ用リチウムイオン充電制御IC、2.47mm角と小型で2Aの大電流を供給ルネサス R2A20057BM

R2A20057BMは、スマートフォンをはじめとする携帯型機器に向けたリチウムイオン二次電池の充電制御ICである。2.47mm角と超小型パッケージを採用しながらも、降圧DC-DCコンバータ回路を内蔵しており、2Aと大電流での充電に対応できることが特長だ。

» 2012年12月21日 17時24分 公開
[EDN Japan]

 ルネサス エレクトロニクスは、デジタルカメラやスマートフォンなどの携帯型機器に搭載するリチウムイオン二次電池の充電制御IC「R2A20057BM」を製品化した。2.47×2.47mmと小さい25端子WL-BGAパッケージ封止ながらも、降圧型DC-Cコンバータ回路を集積しており、2A級の大電流による充電が可能だ。同社によると、従来の充電ICは一般に4×4mmのQFNパッケージを採用しており、それに比べて新製品は実装面積を約62%削減できるという。2012年12月にサンプル出荷を開始する。

 1セルのリチウムイオン電池に対応した充電制御ICである。内蔵のDC-DCコンバータ回路はスイッチング周波数が2MHzと高く、外付けインダクタに小型の積層型を使用することが可能だ。また、入力耐圧が25Vと高い上に、過電圧保護回路を内蔵しているので、外付けの保護回路は不要だという。こうした特長から、携帯型機器の内部で充電回路に費やす実装面積を大きく削減できると説明する。

 この他、USB規格の「Battery Charging 1.2」で定められている3種類のポートを含む、6種類のUSBポートを自動的に認識し、入力電流制限値を自動設定する機能も搭載した。サンプル価格は320円(税込)。量産を2013年1月に開始する予定。2013年8月以降は月産50万個まで量産規模を拡大する計画である。

2.47mm角の25端子WL-BGA封止 2.47mm角の25端子WL-BGA封止である。出典:ルネサス エレクトロニクス

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