MKPタイプのフィルムコンデンサ「B3267*P*」シリーズは小型化を図った。リード線ピッチ15mmの従来品に比べて体積を約40%小さくできた。
TDKは2013年2月、リード線ピッチ15mmの従来品に比べて、体積を約40%小さくしたMKP*1)タイプのフィルムコンデンサ「B3267*P*」シリーズを発表した。バラストやLED電源、スイッチング電源のパッシブPFC(力率改善回路)および出力フィルタリングなどの用途に向ける。
*1)MKP:メタライズドポリプロピレン。MKPタイプのフィルムコンデンサとは、厚さ数μmのMKPフィルム(誘電体)を巻いて形成したコンデンサ素子である。
新シリーズはEPCOSブランドで販売しており、リード線ピッチが10mmの「B32671P」、同15mmの「B32672P」、同22.5mmの「B32673P」の3タイプを用意している。特に、B32671Pは静電容量が1μF、定格電圧450V DCのタイプの場合、ケースの外形寸法が8.0×17.5×13.0mmと小さい。リード線ピッチ15mmの従来品に比べて、体積が約40%縮小されたことになる。
新シリーズは、定格電圧が450V DC、520V DC、630V DCで、静電容量範囲はB32671Pが0.068〜1.0μF、B32672Pが0.1〜2.2μF、B32673Pが0.33〜2.2μFとなっている。ケースはUL 94 V-0規格に適合したプラスチック材を用いている。さらに、ハロゲンフリータイプのニーズにも対応することが可能である。
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