セイコーエプソンは、スマートフォンやカーナビなどの時計/リアルタイムクロック用途で使用される32.768kHz水晶発振器として3.2×1.5×0.9mmサイズの「SG-3030CM」を発表した。実装面積は従来品比約50%で、同社は「業界最小クラス」としている。
セイコーエプソンは2013年4月16日、32.768kHz水晶発振器の新製品として、パッケージサイズ3.2×1.5×0.9mmの「SG-3030CM」のサンプル出荷を開始した。同社従来品(SG-3030LC)に比べ、実装面積で約50%、体積で約65%削減し「32.768kHz水晶発振器として業界最小クラス」(同社)。
同社では、水晶素材とMEMSを組み合わせた独自の「QMEMS」技術と、半導体技術を応用し、新製品を実現したという。消費電流は、従来品と同等の1.8V動作時0.65μA(Typ.)となっている。小型水晶振動子と発振回路を1パッケージに収めた発振器であるため、発振回路設計や周波数調整の必要もない。
32.768kHz水晶発振器は、スマートフォンをはじめ、タブレット端末、デジタルカメラといったモバイル民生機器や車載機器などのさまざまな電子機器の駆動・制御に欠かせない時計/サブクロック(スリープ、タイマー)用デバイスとして使用されている。
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