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パワーアナライザ市場では“新顔”のテクトロニクス、 基本確度が0.04%の機種を展示TECHNO-FRONTIER 2013 テスト/計測

テクトロニクスは、「TECHNO-FRONTIER 2013」(テクノフロンティア2013、2013年7月17〜19日)で、2013年4月に発売したばかりのパワーアナライザを展示した。オシロスコープとプローブを使って電源を評価するよりも、2桁ほど精度が上がるという。

» 2013年07月22日 17時30分 公開
[村尾麻悠子,EDN Japan]

 テクトロニクスは、4チャンネルのパワーアナライザ「PA4000」を、「TECHNO-FRONTIER 2013」(テクノフロンティア2013、2013年7月17〜19日)で展示した。PA4000が発表されたのは2013年4月。同社は、このPA4000でパワーアナライザの市場に本格的に参入した(関連記事:第1弾は「使いやすさ」を追求、テクトロニクスがパワーアナライザ分野に参入)。パワーアナライザは、太陽光発電や風力発電など再生可能エネルギーを用いた発電システムのパワーコンディショナーの評価によく使用される。テクトロニクスによれば、「再生可能エネルギー分野の市場は勢いがあり、パワーアナライザの需要が高くなっている」という。

 PA4000は、電圧/電流の基本確度が0.04%と高い精度を実現している。「電源の評価はオシロスコープとプローブでも行えるが、精度が全く異なる。オシロスコープを使った場合は約1%だが、PA4000を使えば0.04%まで向上する」(テクトロニクス)。

左は、「PA4000」の外観。右の写真のように、電圧/電流を測定した結果を波形で表示することもできる(クリックで拡大)

 1チャンネルごとに、2種類の電流シャント(スパイラルシャント)を内蔵している点も特徴だ。1つは大電流測定用の30ARMSシャント、もう1つは低電流測定用の1ARMSシャントである。これら2つを内蔵することで、μWからkWまでの幅広い測定レンジに対応できるようになった。なお、シャントは自動切り替えではないので、どちらのシャントを使用するのかを設定する必要がある。

 今後はパワーアナライザのラインアップの拡充を図る。「LED照明向けなどに、チャンネル数が少なく、より安価な品種をそろえるといったことを考えている」(テクトロニクス)という。

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