図1は100円ショップで販売されているランチャーライトにシリアルオシレータの基板を入れたもので、これでライトを点滅させることができる。図1で基板の上の白くカバーされた電子回路がシリアルオシレータである。基板上に針金も見えるが、これはセンサーであり、ライトのバネ部分の締め込みを深くするとバネが短絡してライトが点灯し、浅くするとシリアルオシレータによりライトが点滅するように動作する。
ライトを点滅動作させる効果があるのは、夕方や夜間に散歩する時や自転車に乗る時だ。ライトを点滅させることで周囲から目立ち、衝突事故を防止できる。また連続点灯に比べ消費電力を減らして電池の寿命を長くできる。
このライトは5年程前に友人から、“夕方に犬の散歩の時に使う点滅するライトが欲しい”という要望があった。当時は基板を外付けして製作したが、その後いろいろな改良を加えて、2年前に図1の構造に出来上がった。図2にシリアルオシレータの簡単な回路例を紹介する。
図2の左側は電源と負荷で、2つのLEDと2つの抵抗がある。R4はLEDの電流制限抵抗、R5も抵抗であるがこの目的は後述する。シリアルオシレータは特に負荷にはこだわらない。右側の破線で囲んだ部分がシリアルオシレータだ。この回路は2つのトランジスタ(Q1,Q2)、3つの抵抗(R1,R2,R3)、1つのコンデンサ(C1)の合計6個の部品で構成される。組み上げると最終的には2端子の回路ブロックになることが分かる。
ブレッドボードに図2の回路部品を実装してシリアルオシレータを作った。図3に示す。
図3の左半分が負荷(LED)であり、右半分がシリアルオシレータである。電源は赤のクリップが5V、黒が0Vである。
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