村田製作所の「マジックストラップ」(LXMS2HACNF-165)は、I2Cインタフェースを備えたSMDタイプのRFID(Radio Frequency Identification)タグ用デバイスである。同社が推奨する設計パターンを利用すると、RFIDアンテナの設計を独自に行った場合に比べて、設計に関わる労力や基板の専有面積を削減することが可能となる。
村田製作所は2014年3月、I2Cインタフェースを備えたRFID(Radio Frequency Identification)タグ用デバイス「マジックストラップ」(LXMS2HACNF-165)を発表した。民生機器などにおける設定管理や、産業機器などの非常時ログ管理、物流などのデータログ管理といった用途に向ける。
LXMS2HACNF-165は、SMDタイプのマジックストラップで、外形寸法は2.5×2.0×1.0mmと小さい。同社が推奨する設計パターンを利用すると、RFIDアンテナの設計を独自に行った場合に比べて、設計に関わる労力や基板の専有面積を削減することが可能となる。また、LXMS2HACNF-165では、センサーやマイクロコントローラと接続するためのI2Cインタフェースを新たに備えた。これによって、RFICタグを応用した組込みシステムの設計が容易となる。
LXMS2HACNF-165は、ISO/IEC 18000-6 Type CやEPC/gC1G2の規格に適合している。読み取り距離は最大2m、搭載しているメモリ容量は3328ビットである。ICタグの電源がオフの状態でも、リーダー・ライター側から電力が供給されるため、ICタグのメモリにアクセスすることが可能だ。サンプル価格は100円。
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