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絶縁定格が最大1kVのデジタルアイソレータ、フォトカプラの代替狙うシリコンラボ Si80xxファミリ

シリコン・ラボラトリーズ(以下、シリコンラボ)の「Si80xx」ファミリは、絶縁定格が最大1kVのデジタルアイソレータである。フォトカプラの代替品として洗濯機や乾燥機などの家電製品、試験装置、測定装置などの用途に向ける。

» 2014年07月04日 09時50分 公開
[EDN Japan]

 シリコン・ラボラトリーズ(以下、シリコンラボ)は2014年7月、絶縁定格が最大1kVのデジタルアイソレータ「Si80xx」ファミリを発表した。フォトカプラの代替品として洗濯機や乾燥機などの家電製品、試験装置、測定装置などの用途に向ける。

 Si80xxファミリは、CMOSプロセス技術ベースとしたアイソレータである。絶縁バリアで隔てられたトランスミッタとレシーバからなり、トランスミッタ側では内蔵したオシレータでデジタル信号を変調する。容量性絶縁バリアを通った受信信号はレシーバ側で復調されてデジタル信号で出力する仕組みだ。

Si80xxファミリの外観と主な用途

 トランスミッタは、最大6つの非同期チャネルのデータをラッチインする入力段と、そのデータを容量性絶縁バリア間でカップリングされるシリアルデータパケットに圧縮するシリアライザ段で構成されている。レシーバには、変調された受信信号をシリアルデータパケットに変換する復調器ブロックがある。

 Si80xxファミリは、−40〜125℃の広い温度範囲で、データレート10Mビット/秒、動作電流は各チャネル約2mAを実現している。電磁放射および電磁環境体制にも優れている。同社によれば、「他社製品に比べて電磁放射は最大20dB低い」ことから、遮蔽対策などに要するコストを削減することができる。LEDをベースとした従来のフォトカプラに比べても経年変化の影響が少なく、システム設計を簡素化することが可能となった。

 既に、1kV定格で16端子QSOPの製品を量産している。参考単価は1万個購入時で1.04米ドルより。また、Si80xxファミリの評価キット「Si80xxISO-KIT」も29米ドルで販売している。

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