アンビック・マイクロは、4つのARM Cortex-M4コアを搭載した32ビットマイコン(MCU)「Apollo」ファミリを発表した。独自の電力最適化技術を採用し、同クラスのMCUと比べ、エネルギー消費を5分の1〜10分の1に抑えた。
アンビック・マイクロは2015年1月、4つのARM Cortex-M4コアを搭載した32ビットマイコン(MCU)「Apollo」ファミリを発表した。量産開始は2015年春の予定で、1万個以上発注時の単価は1.50米ドルから。
Apolloファミリは、同社の独自取得特許である「SPOT(Subthreshold Power Optimized Technology:しきい値以下の電力最適化テクノロジ)」プラットフォームを採用している。これにより、市場で入手可能な同クラスのMCUと比べ、エネルギー消費を5分の1〜10分の1に抑えた。
低消費を可能にしたことで、ウェアラブル・エレクトロニクスや他のバッテリー駆動用途で、バッテリー寿命の大幅な延長に貢献できる。バッテリー駆動時間が数日間〜数週間のウェアラブル・デバイスでは、Apolloファミリを使用して設計または再設計した場合、数カ月間〜数年間動作させることができる。
使用できる電力に余裕が出るため、従来では不可能だった新機能の追加や、より小さなバッテリーを搭載したパッケージ製品の設計・製造も可能になるという。
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