ローデ・シュワルツ・ジャパンは、DOCSIS 3.1に対応するマルチチャネル放送信号発生器「R&S CLGD」を発売した。DOCSIS 3.0/3.1、DVB-C、アナログTVの信号を同時に生成できる。
ローデ・シュワルツ・ジャパンは2015年2月、DOCSIS 3.1に対応するマルチチャネル放送信号発生器「R&S CLGD」を発売した。
R&S CLGD は、DOCSIS 3.0/3.1、DVB-C J.83(Annex A/B/C)、アナログTVの信号を同時に生成できる測定器となる。ダウンストリーム/アップストリームそれぞれの動作モードで、ケーブル伝送のあらゆる伝送負荷試験を可能にした。これにより、民生機器・プロ用機器メーカーに加え、ケーブルネットワーク事業者のチャネル・プランの検証にも対応できる。
ダウンストリーム・モードでの周波数範囲は47MHz〜1794Hzで、最大192MHzの帯域幅のDOCSIS 3.1信号を最大6チャネル生成できる。また、アップストリーム・モードの周波数範囲は5MHz〜204MHzで、DOCSIS 3.1のOFDM信号とDOCSIS 3.0 TDMA/CDMA信号を組み合わせて同時に信号生成できる。
さらに、柔軟なマルチチャネル信号生成機能により、チューナーやケーブルモデル、CMTSのアップストリーム受信部のテストに対応した。これにより、隣接チャネルに存在するQAM、TDMA/CDMA信号がDOCSIS 3.1信号の受信にどう影響するかを試験できる。ガウスノイズ、反射、狭帯域干渉などの異なる干渉要素を追加したことで、より現実的なシミュレーションも可能になった。リニアリティケーブル・アンプやE/O変換器の変調の測定にも対応している。
価格(税別)は、本体が560.9万円で、本体にダウンストリーム・オプションを含めた必要最小構成が922.5万円、アップストリーム・ケーブルモデム・エミュレータ・オプションを含む必要最小構成が893万円となる。
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