東芝は、13Mピクセルの裏面照射型(BSI)CMOSイメージセンサー「T4KB3」を製品化した。電源回路を省電力化したことで、13Mピクセルフル画素30fps動作で200mW以下を可能にした。
東芝は2015年3月、13Mピクセルの裏面照射型(BSI)CMOSイメージセンサー「T4KB3」を製品化し、サンプル出荷を開始した。スマートフォン、タブレットPCなどの用途に向ける。
T4KB3は、電源回路を省電力化したことで、同社従来製品の「T4K82」に比べて消費電力を47%削減し、13Mピクセル 30フレーム/秒動作で200mW以下を実現した。
新技術の「ブライトモード」は、通常モードと比べて最大4倍の明るい動画を撮影できる。また、フルハイビジョンで毎秒240フレーム相当の高速動画も撮影可能だ。
さらに、2シーン分のレンズシェーディング補正データを書き込みできる、8KビットのOTP(1回書き込み)メモリを搭載した。これにより、シーンに応じて1コマンドでレンズシェーディング補正データを切り替え、最適な設定で撮影できる。
チップサイズは、従来の13Mピクセル(最大出力画素数)製品に比べて面積比で約24%縮小した。出力画素数は4208×3120画素で、光学フォーマットは1/3.07インチ、画素ピッチは1.12μmとなる。サンプル価格は1500円で、2015年4月より量産を開始する予定だ。
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