アイドリングストップ時の音切れ/異音を防ぐ、カーオーディオ用パワーIC : 東芝 TCB001HQ
東芝は、カーオーディオ向け4チャネル内蔵のパワーアンプ「TCB001HQ」を製品化した。最小動作電圧を6Vに低減したことで、バッテリー電圧降下時の音切れや異音を防止できる。
東芝は2015年1月、最小動作電圧を低減し、電波ノイズに対する耐性を強化したカーオーディオ向け4チャネル内蔵のパワーアンプ「TCB001HQ」を製品化したと発表した。同年3月に量産を開始する予定。
TCB001HQは、最小動作電圧を従来の8Vから6Vに低減したことで、アイドリングストップ時に発生する、バッテリー電圧降下時の音切れや異音を防止できる。
また、新開発のフィルタ回路により、ノイズ耐性をさらに強化した。これにより、携帯電話などの電波ノイズが音質に与える影響を小さくできる。さらに、ミュート/スタンバイ機能やスピーカ焼損防止機能を内蔵した他、熱遮断・過電圧・天絡・地絡・負荷短絡時の保護回路機能も強化した。
サンプル価格は400円(税込)で、パッケージは「HZIP25-P-1.00F」を採用した。
カーオーディオ用パワーIC「TCB001HQ」
東芝の次世代パワー半導体はSiCとGaNの並行展開
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160lm超の高光束を実現したGaN on Si技術による白色LEDを量産
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オーディオ機器の実装技術の勘所 〜電源回路から実装レイアウトまで〜
最終回は、デジタルオーディオ機器の総合的な実装技術について解説する。実装技術と一言に言ってもその適用範囲は広く、「電源回路」、「各主要機能セクションの配置」、「アナログ回路レイアウト」、「使用部品の選択」、「各機能セクションのインタフェース」といったさまざまな観点に気を配る必要がある。
オーディオ専用の“SiCダイオード”を発売
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オーディオ品質とクロックジッター
昨今のデジタルオーディオシステムでは、アナログ時代には存在しなかった問題が顕在化してきている。本稿では、まず、その問題の原因であるクロックジッターについて説明する。その上で、各種実験結果を基に、クロックジッターがオーディオ信号に与える影響を具体的に示す。さらに、デジタルオーディオシステムにおけるジッター対策の手法についても触れる。
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