ルネサス エレクトロニクスは、タッチキー検出マイコン「RX113グループ」用の開発キットを2015年5月に発売する。静電容量式タッチキー開発で時間を要したタッチ感度と相反するノイズ耐性の最適化を、自動調整するツールなどが同梱される。
ルネサス エレクトロニクスは2015年4月21日、タッチキー検出マイコン「RX113グループ」用の開発キットを同年5月下旬に発売すると発表した。静電容量式タッチキー開発で時間を要したタッチ感度と相反するノイズ耐性の最適化を、自動調整するツールなどが同梱される。
ルネサスは2014年12月に、高感度を特長とする静電容量式タッチキーIPを搭載した32ビットマイコン RX113グループを発売している。同IPは、指とタッチキーの間隔が10mm程度離れていても検知可能な高い感度と、自己容量方式と相互容量方式という2つの静電容量検知方式に対応し、指と水を見分ける機能などを実現したルネサス独自のIPだ*)。厚いガラストップを用い、水ぬれすることも多いIHクッキングヒーターなど白モノ家電や、手袋をしたまま操作する必要がある産業機器などのタッチキーユーザーインタフェース向けに同IPを搭載するRX113グループを展開してきた。
*)関連記事:ルネサスが「業界最高クラスの感度」と水対策機能を備えたタッチキーIPを開発
同年5月に発売するRX113グループ用開発キットは、パネル素材、耐水性、(キーに直接触れない)近接検知、位置検出といった環境を簡単に再現するため、4種類のタッチキー評価ボードで構成される。4種類のタッチキー評価ボードの詳細は次の通り。
同開発キットには評価ボードとともに、自動調整ツール「Workbench6」が同梱される。同ツールは、タッチ感度と相反する、ノイズ耐性の最適化をGUI操作だけで自動調整できるツール。自己容量方式と相互容量方式の双方が混在するパターンに対応し、タッチキー調整の結果はルネサス製「CS+」や「e2 studio」といった統合開発環境にプロジェクトのソースファイルで出力できる。
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