マイクレル・セミコンダクタ・ジャパンは2015年7月、車載向けAEC-Q100規格に準拠し、300mA出力で100mVの低ドロップアウト電圧で動作するLDO「MAQ5300」を発売した。スペースの制約が多く、高い信頼性が求められる車載や産業機器に向けて展開する。
マイクレル・セミコンダクタ・ジャパンは2015年7月、車載向けのAEC-Q100規格に準拠したLDO(Low Dropout)レギュレータ「MAQ5300」を発売した。300mA出力で100mVの低ドロップアウト電圧で動作する。
MAQ5300は、小型の6ピン、2mm角DFNパッケージで提供され、スペースの制約が多く、高い信頼性が求められる車載機器や産業機器に適しているという。
昨今、コネクテッドカ―の開発の進展に伴い車載センサーの数は増加し、主要部品のフロント/リア/サイドビューカメラモジュールやイメージセンサー市場は急成長している。
しかし、米政府の調査によると、小型乗用車がバックするときに関わる事故で、米国では年間平均210人が亡くなり、1万5000人が負傷している。そのうちの大半は子どもと高齢者であるという。そのため、米国の道路交通安全局(NHTSA)は、全ての乗用車と一部の商用車に2018年5月までに後方視野確保の基準を満たすことを義務付けた。車載向けアプリケーションにより高い信頼性が求められるのだ。
MAQ5300は車載向けのAEC-Q100品質要件に完全準拠し、PPAP認定データをサポートした。同社の高性能リニア&パワーソリューションマーケティングを担当するブライアン・ヘダヤティ氏は、「MAQ5300は、基板サイズの制約が厳しいアプリケーションに最適なソリューションを提供する」とリリースの中でコメントしている。
MAQ5300は、300mAの出力電流を保証し、1.5V、1.8V、2.5V、2.8V、2.85V、3.0V、3.3Vの固定出力電圧オプションがある。その他には、±2%の初期出力電圧精度、0.1μAのシャットダウン静止電流、過熱保護、過電流制限保護などの機能がある。
MAQ5300は、1000個単位で単価が0.39米ドルから入手可能となっている。
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