STマイクロエレクトロニクスは、ARM SecurCore SC300プロセッサを搭載した32ビットセキュアマイコンシリーズの最新製品「ST33J2M0」を発表した。業界最大のフラッシュメモリ容量を内蔵し、組み込み暗号化アクセラレータで、最速のクロック速度を可能にする。
STマイクロエレクトロニクスは2015年11月、ARM SecurCore SC300プロセッサを搭載した32ビットセキュアマイクロコントローラ(マイコン) ST33シリーズの最新製品「ST33J2M0」を発表した。
ST33J2M0は、従来のセキュアマイコンの約2倍となる2Mバイトのフラッシュメモリを内蔵。同社の40nmプロセス技術を採用し、セキュアマイコンでは「業界最速のクロック速度を可能にする組み込み暗号化アクセラレータを特長」(同社)としている。新しいハードウェアアーキテクチャには、CPU、メモリ、バスを対象とする複数の強力なエラー保護メカニズムが含まれており、高度なセキュアソフトウェアの開発を簡略化するという。
最新のST33ファミリは、エンベデッドセキュアエレメント(eSE)、NFCアプリケーション用SWP(Single Wire Protocol)SIM、エンベデッドUICC(Universal Integrated Circuit Card)など、拡大するセキュアアプリケーションのニーズに対応する。これらの機能は、決済アプリケーション、IoTやウェアラブル機器、M2M通信、V2Xや車載通信機器まで、多様な分野におけるトランザクションの保護に貢献するという。
同製品は現在、ウエハー、VQFN、WLCSPパッケージの形態でサンプル出荷中だ。
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