技術証明を取得したMCUのレファレンスモジュール:シリコン・ラボ EZR32-MX1
シリコン・ラボラトリーズは、32ビットワイヤレスMCU「EZR32」ファミリーのレファレンスデザインモジュール「EZR32-MX1」を発表した。無償で提供される回路図/PCB/レイアウト図/部品表などと併せることで、サブギガヘルツ帯対応の最終製品を容易に開発できるという。
シリコン・ラボラトリーズは2016年2月、32ビットワイヤレスMCU「EZR32」ファミリーのレファレンスデザインモジュール「EZR32-MX1」を発表した。
EZR32-MX1は、総務省の技術基準適合証明を取得している。同モジュールと併せて、無償で提供される回路図/PCB/レイアウト図/部品表などの情報を使用すれば、サブギガヘルツ帯対応の最終製品を容易に開発できるという。
レファレンスデザインモジュール「EZR32-MX1」
サイズは25×25mmで、送信出力は20mw。920MHz帯アンテナおよび測定/外部アンテナ用同軸コネクターを装備した。今後、Wi-SUN認証への対応も予定しているという。シリコンラボとワイヤレス・デザインが共同で開発し、カスタマイズや量産化にも個別で対応する。
スカイリー・ネットワークスから、Wi-SUNスタック評価版が無償で提供され、スタック企業各社がスタック提供を予定している。シリコンラボのEZR32ワイヤレススターターキットに取り付け可能で、オンボード J-Link デバッガーなどへもアクセスできる。
- 動作時の消費電流を89μA/MHzまで低減したMCU
STマイクロエレクトロニクスは、32ビットマイクロコントローラ「STM32F4」アクセスラインの中で最小となる「STM32F410」の量産を開始した。同社のART AcceleratorやSTM32 Dynamic Efficiency機能により、動作時の消費電流を89μA/MHzまで低減したという。
- コイン電池1個で20kmのサブギガ通信が可能なMCU
日本テキサス・インスツルメンツは、1個のコイン電池で20km超の通信距離を可能にした、SimpleLink サブギガヘルツ帯ワイヤレスマイクロコントローラ「CC1310」を発表した。
- CPUコアから独立動作する周辺モジュール内蔵PIC
Microchip Technologyの「PIC16F18877」と「PIC16F1579」は、CPUコアから独立して実行することができる周辺モジュール(CIP)を内蔵した8ビットPIC MCU(マイクロコントローラ)ファミリである。IoT(モノのインターネット)機器、ウェアラブル機器などの用途に向ける。
- ハードウェア非対称暗号化機能搭載のセキュリティ・マイクロコントローラ
フリースケール・セミコンダクタ・ジャパンは、ARM Cortex-Mテクノロジベースのマルチアプリケーション・マイクロコントローラ(MCU)ファミリ「Kinetis K8x」を発表した。ハードウェア非対称暗号化機能を搭載している。
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