シリコン・ラボラトリーズは2016年8月、最高2Mビット/秒の高速チャンネルを可能にした、PLC入力デジタルアイソレーター「Si838x」ファミリーを発表した。1デバイス当たり最大8チャンネルを搭載し、50kV/マイクロ秒の高いノイズ耐性を備えたという。
シリコン・ラボラトリーズは2016年8月、最高2Mビット/秒の高速チャンネルを可能にした、PLC入力デジタルアイソレーター「Si838x」ファミリーを発表した。産業用I/Oモジュールやコンピュータ数値制御マシンなどのPLCアプリケーションに対応する。
Si838xは、1デバイス当たり最大8つの24Vデジタルフィールドインタフェースを搭載。集積度が高いため、小型PLC設計の部品(BOM)コストや基板面積の削減に貢献できる。1つのSPIポートで16台のSi838xデバイスを接続可能で、最大128チャンネルをサポートするPLCを開発できる。
また、同社のCMOSベースのLEDエミュレーター技術によるバイポーラ入力機能を搭載。設計者はシンク入力、ソース入力を選択できる。LEDエミュレーターの入力回路はフィールド側に電源が必要なく、最大8つのシンク入力、ソース入力をサポートする。
高速チャネルのCMTI(コモンモード過渡電圧)は50kV/マイクロ秒で、高いノイズ耐性を備えた。同時に、2.5kVRMSの安全な定格絶縁電圧を可能にしている。コントローラへの出力インタフェースは、2.25Vの低電力動作に対応した。
既に量産を開始しており、20ピンのQSOPパッケージで供給される。同社では、PLCアプリケーション開発作業を簡素化する開発キット「Si838xISO-KIT」も提供している。
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