STマイクロエレクトロニクスは2016年7月、スマートホームや産業機器の電源向けに、高電圧AC-DCコンバーター「VIPER01」を発表した。800Vアバランシェ耐圧のパワーMOSFET、パルス幅変調(PWM)電流モードのコントローラー、各種保護機能を搭載しているという。
STマイクロエレクトロニクスは2016年7月、スマートホームや産業機器の電源向けに、AC-DCコンバーター「VIPER01」を発表した。出力電圧5Vの低消費電力なスイッチング電源を可能であり、IoT(モノのインターネット)機器のMCUの補助電源にも対応するという。
VIPER01は、整流されたメイン電源を直接使用して動作する。広範な入力電圧VACに対応する800Vアバランシェ耐圧のパワーMOSFET、パルス幅変調(PWM)電流モードのコントローラーを搭載。過負荷/短絡保護、ラインOVPまたは出力OVP、最大デューティーサイクルカウンター、VCCクランプなど、自動リスタート機能が付いた各種保護機能も備えた。また、BCD(バイポーラ・CMOS・DMOS)プロセス技術を採用したことで、パワートランジスタの堅ろう性と信頼性に影響を与えることなく、PWMコントローラー、ロジックレベル制御トランジスタ、保護回路、診断回路の1チップへの集積を可能にした。
電源電圧は4.5〜30Vで、基準電圧1.2Vのエラーアンプを内蔵した。軽負荷時には、自動的にパルス周波数変調(PFM)に切り替わるため、米国のエネルギースターや欧州のエコデザイン指令など、厳格な省電力規格にも対応できる。
フライバック、バック、バックブーストなどの各種コンバータートポロジーに使用できる他、高耐圧スタートアップ回路、センスFET、エラーアンプ、ジッタ付きオシレーターを内蔵するため、最小限の外付け部品点数で、完全な機器設計が可能とした。
既に量産を開始しており、1000個購入時の単価は約0.36米ドル。評価キットやアプリケーションノート、SPICEモデルなどのツールも付属している。
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