日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は2016年8月、Wi-Fi機能を付けたEV向け充電ステーションのレファレンスデザインを発表した。SimpleLink Wi-Fiワイヤレスマイコンテクノロジーを搭載しており、より高速でスマートな充電機能を提供するという。
日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は2016年8月、Wi-Fi機能を付けたEV(電気自動車)向け充電ステーションのレファレンスデザインを発表した。家庭、公衆向け充電ステーションに、独自のリモートモニタリング機能や充電制御機能を追加することができる。Wi-Fiコネクティビティの追加は「業界初」という。
新しいEVが世界的に増加するのに伴い、より多くの充電ステーションの設置が求められている。しかし、EVは充電時間が長いことにより、EV向け充電ステーションを広く展開する上での課題だったた。同レファレンスデザインは、家庭内のコンセントと互換性を持つLevel 1 EV充電と、オフィスビルなどで利用される15〜30Aの高電流充電が可能なLevel 2 EV充電の両方をサポートしている。Level 2 EV充電では、所有者がEVから離れている場合、最大8時間で満充電になるとしている。
また、独自のSimpleLink Wi-Fiワイヤレスマイコンテクノロジーを搭載。充電機能のモニターや制御をあらゆる場所からリモートでできるだけでなく、ホームオートメーションから、最寄りの公衆充電ステーションの検索まで、幅広い使用機会を提供する。
同社では2016年中に、600V・400Aまで拡張し、充電時間を20〜30分まで短縮可能な、Level 3 EV直流充電器のレファレンスデザインを発表する予定だという。
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