STマイクロエレクトロニクスは、最高動作温度150℃まで対応した、表面実装型800V耐圧サイリスタを発表した。接合部、ケース間の熱抵抗は0.25℃/Wで、優れた熱放射特性を備えている。
STマイクロエレクトロニクスは2016年9月、最高温度150℃まで性能を低下させずに動作する、表面実装型800V耐圧サイリスタ「TM8050H-8」を発表した。価格は、高耐圧D3PAKパッケージが約2.50米ドル、TO-247パッケージが約2.20米ドルとなる。
TM8050H-8は、車載用電圧レギュレーターや誘導モーター用スターター、産業用ヒーターなど、1k〜10KWの中出力アプリケーションにおいて、表面実装による組み立ての効率化や基板、ヒートシンクの小型化に対応する。
接合部、ケース間の熱抵抗は0.25℃/Wで、優れた熱放射特性を備えた。端子間に5.6mmの沿面距離を確保し、高電圧が印加される場合も高い安全マージンを保証する。
接合部温度(Tj)150℃時のダイナミック抵抗(RD)は5.5mΩで、オン状態電圧(VTO)は0.85V、印加電圧800VでTj25℃時の最大リーク電流は20μAと低いため、さまざまな動作条件で高い電力効率を実現するという。定格電流は80Aである。
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