ケルは、1つの端子に2本のケーブルを圧着できる、5.08mmピッチのドロワーコネクターを発表した。従来のケーブル1本を圧着する端子に加え、ケーブル2本を圧着できる端子を備えている。
ケルは2017年2月、1つの端子に2本のケーブルを圧着できる、5.08mmピッチのドロワーコネクター「FTC」シリーズを発表した。コネクターの極数を減らして小型化できる他、基板を経由せずにコネクター間の電源渡しが可能になる。電力機器や車両機器、工業機器、遊技機器などでの用途を見込む。
FTCシリーズは、従来のケーブル1本を圧着する端子に加え、ケーブル2本を圧着できる端子を備えた。端子台を使って電源を分岐させていた場合など、部品コストの軽減や使用基板枚数の削減が期待できるという。
対応ケーブルはAWG14〜20で、各端子はハウジングの任意の箇所に装着できる。例えば2本圧着の場合、ケーブルはAWG14〜20それぞれの組み合わせが可能だ。極数は12極に対応しているが、今後、6極、8極、10極、20極対応品を追加予定だという。
有効嵌合長は3mm。ガイド機構によるスムーズな誘い込みや、嵌合誤差をXY方向に±3mm吸収する誘い込み機構を搭載した。可動のネジ止め部分により、嵌合後の可動をXY方向に最大±0.7mm吸収できる。使用温度範囲は−55〜105℃となっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.