インターシルは、GPU、FPGA、システム電源向けに、高効率のプログラマブルパワーマネジメントIC(PMIC)「ISL91211」を発表した。自動ダイオードエミュレーションモードにより、1.1Vの出力電圧時に91%の効率を可能にした。
インターシルは2017年5月、GPU、FPGA、システム電源向けに、高効率のプログラマブルパワーマネジメントIC(PMIC)「ISL91211」を発表した。自動ダイオードエミュレーションモードにより、1.1Vの出力電圧時に91%の効率を可能にした。
同社のPMICコア技術「R5変調技術」を採用し、負荷過渡時に優れたシングルサイクル過渡応答と4MHzのスイッチング周波数を提供する。また、マルチフェーズ動作とシングルフェーズ動作が可能な同期整流降圧コンバーターを複数内蔵。1フェーズ当たりの連続出力電流は最大5Aで、4フェーズで最大20Aとなる。内蔵された4つの降圧コントローラーは電力段を再構成できる。
低RDS(on)のMOSFETとプログラム可能なPWM周波数により、外付け部品の小型化と部品点数の削減に対応。従来製品に比べ、40%小型となる50mm2の電源サイズを実現できる。
他に、ポイントオブロード(POL)で±0.7%の精度を可能にした出力電圧リモートセンシングや、電圧低下、過電圧、過電流、過熱に対する保護機能、ソフトスタート機能などを装備した。
入力電圧は2.5〜5.5Vで、出力電圧をレギュレートしている状態での消費電流は62μA。静止電流はEN=0V時が0.1μA未満、EN=3.7V時が17μAとなる。I2CとSPI経由で各出力を0.3〜2Vの間でプログラムできる。
3出力の「ISL91211A」と4出力の「ISL91211B」が選択可能で、1000個購入時の単価は3.90米ドル。既に出荷を開始しており、2.511×3.610mmの54ピンWLCSPパッケージで供給される。
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