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UAV用トランスポンダー向けRF LDMOSトランジスタNXP AFV10700H

NXPセミコンダクターズは、無人航空機(UAV)用のトランスポンダー向けRF LDMOSトランジスタ「AFV10700H」を発表した。サイズはクレジットカードの約半分と小型ながら、最大700W出力を可能にした。

» 2017年06月27日 09時00分 公開
[EDN Japan]

小型ながら最大出力700Wを提供

 NXPセミコンダクターズは2017年6月、無人航空機(UAV)用のトランスポンダー向けRF LDMOS(Laterally Diffused Metal Oxide Semiconductor:横方向拡散金属酸化膜半導体)トランジスタ「AFV10700H」を発表した。サイズはクレジットカードの約半分と小型ながら、最大700W出力を可能にした。商用ADS-B、無人航空機、軍用敵味方識別などのパルスアプリケーションに活用できる。

RFパワーLDMOS「AFV10700H」

 パッケージは、小型のNI-780エアキャビティパッケージを採用。従来のLDMOSソリューションが使用しているNI-1230パッケージに比べ、スペースを40%削減できる。熱抵抗が小さいため、ヒートシンクの小型化を可能にし、トランスポンダーの重量を低減する。

 電源電圧は52V(標準)で、周波数は1030M〜1090MHz。50V動作では、56%の効率で1090MHz時に700W P1dBを出力する。また、52V動作では、52%の効率で1030MHz時に850W P1dBを出力する。熱インピーダンスが低いため、モードS拡大長メッセージ(ELM)やリンク16などの高デューティファクタパルストレインをサポートする。

 現在量産中で、1030M〜1090MHz狭帯域動作向けのレファレンス回路も用意している。

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