定格75Aを可能にしたパワー半導体モジュール:三菱電機 PSS75SA2FT
三菱電機は、パワー半導体モジュール「1200V 大型 DIPIPM Ver.6」シリーズのラインアップを拡充し、40kW級のパッケージエアコンに対応する75A/1200V品「PSS75SA2FT」を発売した。
パワー半導体モジュール「1200V 大型 DIPIPM Ver.6」の75A/1200V品
三菱電機は2017年8月、パワー半導体モジュール「1200V 大型 DIPIPM Ver.6」シリーズのラインアップを拡充し、40kW級のパッケージエアコンに対応する75A/1200V品「PSS75SA2FT」を発売した。キャリア蓄積効果を利用した独自の第7世代IGBTを搭載し、同シリーズでは初めて定格電流75Aを可能にした。
同シリーズは、これまで5A、10A、15A、25A、35A、50A品を展開している。今回、75A品を追加したことで、一般事務所用途で約203〜301m2の面積をカバーする40kW級のパッケージエアコンまで対応可能になった。
PSS75SA2FTは外形サイズやピン配置などで、同社の従来大型パッケージ品との互換性を備えた。内部回路を最適化したため、高精度に温度を検知して放熱設計を軽減できる。また、三相インバーターを構成するIGBTチップに加え、FWDチップ、HVICチップ、LVICチップを内蔵。短絡保護機能、制御電源電圧低下保護機能、アナログ温度出力機能も搭載した。
PSS75SA2FTの外形サイズは31×79×8mmで、サンプル価格は1万円(税別)となる。
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