リコー電子デバイスは、IoT(モノのインターネット)機器向けに、昇降圧DC-DCコンバーターIC「RP604」シリーズ、降圧DC-DCコンバーターIC「RP512」「RP511」シリーズ、ボルテージレギュレーターIC「RP122」シリーズの4種類の電源ICを発表した。
リコー電子デバイスは2017年12月、IoT(モノのインターネット)機器向けに、4種類の電源ICを発表した。昇降圧DC-DCコンバーターIC「RP604」、降圧DC-DCコンバーターIC「RP512」「RP511」、ボルテージレギュレーターIC「RP122」の4シリーズで、低消費電流によりバッテリーの長時間駆動に貢献する。1000個購入時の参考価格は、RP604が500円、RP512が250円、RP511が200円、RP122が150円(いずれも税別)。
RP604シリーズの入力電圧範囲は1.8〜5.5Vで、コイン電池や次世代蓄電池、キャパシターなど、さまざまな電池に対応できる。無負荷時の消費電流は300nA、待機時電流は10nAに抑えた。オートディスチャージ機能を搭載しており、システムの立ち下げシーケンス制御を可能にしている。
RP512、RP511シリーズは、VFM(周波数可変変調)制御により、無負荷時の消費電流300nA、待機時の電流10nAを達成。入力電圧範囲は2.0〜5.5Vで、最大出力電流はRP512が300mA、RP511が100mA。スイッチング周波数は最大1MHzとなる。
RP122シリーズは、出力電流250mA時で出力雑音8μVrmsの低ノイズを可能にしている。入力電圧範囲は1.9〜5.25V、無負荷時の消費電流は9.5μA。リップル除去率は出力電流20mA時に90dB(f=1kHz)を達成した。
パッケージは、RP604シリーズが3.0×2.7×0.60mmのDFN、1.71×2.315×0.40mmのWLCSPの2種。RP512、RP511シリーズが1.45×1.48×0.4mmのWLCSPおよびDFN、SOT-89、RP122シリーズが1.00×1.00×0.60mmのDFNおよびWLCSP、SOT-23をそろえる予定だ。4シリーズとも月産20万個を予定しており、サンプルの受注はRP604、RP122、RP512が同年12月5日、RP511が2018年3月に開始する。
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