インターシルは、リバーシブルUSB Type-Cコネクターを使用するモバイル機器向けに、昇降圧電圧レギュレーター「ISL95338」を発表した。USB Power Delivery(USB PD)3.0に準拠している。
»2017年10月25日 09時00分 公開
[EDN Japan]
双方向5〜20Vの降圧、昇圧、昇降圧動作
インターシルは2017年10月、タブレット端末や薄型ノートPC、モバイルバッテリーパックなど、リバーシブルUSB Type-Cコネクターを使用するモバイル機器向けに、昇降圧電圧レギュレーター「ISL95338」を発表した。USB Power Delivery(USB PD)3.0に準拠し、双方向5〜20Vの降圧、昇圧、昇降圧動作によってプログラマブルパワーサプライ(PPS)の高速充電をサポートする。
USB 3.1にも準拠し、SMBusやI2Cを通じたシリアル通信により、入出力電流、電圧スルーレートの複数設定が行える。VDDとVDDP向けにLDO出力に対応するほか、システムステータスアラート機能と双方向内部放電機能を搭載。高速スワップにより、1つのポートのソースからシンクへ迅速なロールスワップが可能になった。
USB Type-C昇降圧バッテリーチャージャーとは
リバーシブルなUSB Type-Cケーブル/コネクターの普及がはじまっている。そして、電源ケーブルもUSB Type-Cによる給電に移行しようとしているが、双方向での給電が可能になるなど根本的な電源供給アーキテクチャの変更が必要になる。そうした中で、登場してきたUSB Type-Cでの給電を可能にする「USB Type-C昇降圧バッテリーチャージャー」とはどのようなものか、紹介していこう。
ついにやってきたUSB Power Delivery(USB PD)とは
USB Power Delivery(USB PD)をご存じでしょうか? 100Wまでの給電を全てUSBケーブルで行ってしまうという新しいUSB規格。既にUSB PDの仕組みを搭載したPCも発売されています。ここでは、あらゆる機器の給電スタイルを一新する可能性のあるUSB PDがどのような規格で、どんなことができるかなどを解説していきます。
USB PDの評価
連載の最終回となる今回は、「USB PDの評価」に関して、PD(Power Delivery)のコンプライアンス試験や動作検証などのテストソリューションについて述べる。
USB Type-C昇降圧バッテリーチャージャーとは
EDN Japanに掲載した記事を読みやすいPDF形式の電子ブックレットに再編集した「エンジニア電子ブックレット」。今回は、USB Type-Cでの給電を可能にする「USB Type-C昇降圧バッテリーチャージャー」について解説します。