STマイクロエレクトロニクスは、スマートフォンやタブレットの高速充電を可能にするワイヤレス充電制御IC「STWBC-EP」を発表した。最新のQi規格(Qi Extended Power)に対応している。
STマイクロエレクトロニクスは2017年12月、スマートフォンやタブレットの高速充電を可能にする、ワイヤレス充電制御IC「STWBC-EP」を発表した。最新のQi規格(Qi Extended Power)に対応している。1000個購入時の単価は約2.50米ドル。5×5mmの32リードQFNパッケージで提供する。
Qiは、Wireless Power Consortium(WPC)が管理するワイヤレス給電の国際標準規格。最新版では、高速充電向けのExtended Powerプロファイルを追加し、最大充電電力を従来の5Wから15Wに増強した。
STWBC-EPは、このQi Extended Powerに対応したワイヤレス充電制御ICで、スタンバイ時の消費電力を16mWに抑えている。また、同社独自の機能を採用し、機器の操作性を向上させることができる。
例えば、自動検出機能を強化するソリューションを用いることで、充電時に対応機器を近づける際に、システムを迅速に起動できる。異物検出機能(FOD)も強化され、金属を含む物体が充電器の近くにある場合、充電を止めて過熱を防ぐ。
電源電圧は、5VのUSB電源から12Vまでの範囲で動作する。同社では、評価キットと関連資料で構成される開発環境や、機器側で使用する高速充電用の15WレシーバーIC「STWLC33」も用意している。
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