NXP セミコンダクターズジャパンは、Qi対応5V低消費電力ワイヤレス充電トランスミッタ用リファレンス・デザインを発表した。同社のシングルチップ5Vワイヤレス充電トランスミッタICをベースとし、10mW未満という低待機時消費電力を可能にした。
NXP セミコンダクターズジャパンは2015年3月、ワイヤレス・パワー・コンソーシアム(WPC)1.1 Qi仕様に対応した、5V低消費電力ワイヤレス充電トランスミッタ用リファレンス・デザイン(以下、NXQ1TXA5リファレンス・デザイン)を発表した。提供開始は、2015年第2四半期からの予定。
NXQ1TXA5リファレンス・デザインは、同社のシングルチップ5Vワイヤレス充電トランスミッタIC「NXQ1TXA5」をベースとし、10mW未満という低待機時消費電力を可能にした。待機モード時の消費電力は30mW未満(壁コンセント接続充電器の待機時消費電力を含む)で、携帯電話機用充電器の「5スター」待機時消費電力定格基準に適合している。
ベースとなるNXQ1TXA5は、高効率クラスDアンプ技術や超低消費電力CoolFlux DSP技術を採用した他、専用の低消費電力ミックスドシグナル回路などを搭載。NXQ1TXA5自体が低消費電力のため、低出力時に高効率の電力伝送が可能で、スマートフォン用バッテリーへの5Wの給電や、充電電力2W未満のウェアラブル機器の充電などに対応できるという。
NXQ1TXA5リファレンス・デザインの必要部品は、15〜20点の低コスト受動部品のみで、標準2層PCBを使用し、全ての部品をPCBの片面に実装できる。さらに、ニーズに応じてアプリケーション全体を3cm角、または4cm角の基板スペースで設計できる。
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