シャント抵抗を内蔵したIGBTモジュール:インフィニオン EconoDUAL 3
インフィニオンテクノロジーズは、AC出力での電流モニタリングに使われるシャント抵抗を内蔵した、IGBTモジュール「EconoDUAL 3」の販売を開始した。「IGBT4」を搭載し、1200Vで300〜600Aの電流範囲に対応する。
インフィニオンテクノロジーズは2018年2月、AC出力での電流モニタリングに使用するシャント抵抗を内蔵した、IGBTモジュール「EconoDUAL 3」を発表した。450A品、600A品は既に販売を開始し、300A品は同年3月に発売する予定。3製品に対応する評価キットは2018年半ばの発売を予定している。
IGBTモジュール「EconoDUAL 3」
IGBTモジュールへの機能を集積化したEconoDUAL 3ファミリーは、1200Vで300〜600Aの電流範囲に対応。トレンチ、フィールドストップ技術を採用した「IGBT4」を搭載している。
シャント抵抗を内蔵したことで外付けの電流センサーを不要とし、システムの省スペース化、材料コストの削減、製造の省力化が可能になった。広い温度範囲で電流の測定精度が高まり、高い精度のモーター制御ができる。
熱抵抗を最小にし、製品の寿命を最大にするためにモジュールに熱伝導材料を塗布。筐体にプレスフィットピンを使用しており、短時間での組み立てが可能だ。
汎用モータードライブ、無停電電源装置、太陽光発電、農業用車両、商用車、バスなどへの用途を見込んでいる。
- 最大級の電流密度を誇るパワー半導体モジュール
三菱電機は、電鉄や電力などの大型産業機器向けに、大容量パワー半導体モジュール「HVIGBTモジュールXシリーズ LV100タイプ」2種を発表した。大電流密度により、インバーターの高出力化や高効率化に寄与する。
- 定格75Aを可能にしたパワー半導体モジュール
三菱電機は、パワー半導体モジュール「1200V 大型 DIPIPM Ver.6」シリーズのラインアップを拡充し、40kW級のパッケージエアコンに対応する75A/1200V品「PSS75SA2FT」を発売した。
- 第7世代IGBTを搭載したパワー半導体モジュール
三菱電機は、第7世代IGBTを搭載したパワー半導体モジュール「IPM G1」シリーズのサンプル提供を開始した。産業用機器の低消費電力化/小型化に対応するという。
- 小電力から大電力まで対応する高耐圧MOSFET
インフィニオン テクノロジーズは、600Vのブレークダウン電圧で動作する高耐圧MOSFET「600V CoolMOS P7」「600V CoolMOS C7 Gold」を発表した。サーバや通信、太陽光発電、充電器などの用途で電力密度を高めることができる。
- ±0.3%の精度で電流、電圧を測定する電力モニター
アナログ・デバイセズは、±0.3%の精度で電流、電圧を測定する電力モニター「LTC2992」を発売した。追加回路を使用せず、2つの0〜100Vの電源レールの電流、電圧および電力をモニターできる。
- 過電圧監視がない電源の末路
今回は、高価な電気メッキ装置用電源機器の修理エピソードを紹介する。故障原因は、しばしば見受けられる“配線切れ”だったが、事もあろうに過電圧監視が施されていなかったが故に、悲惨な末路を迎えてしまった。
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